【ハーレー・ショベル】イグニッションコイル関連備忘録



★イグニッションコイルの不具合、故障で起きる症状


・冷間時は調子が良いが、暖気後にエンジンの調子が崩れる(下記症状)

・アイドリング不調(失火して不安定、三拍子を出そうと回転数を下げるとストール)

・高回転が吹け上がらない(パスパス失火するような感じ)

・アフターファイヤー&バックファイヤー

・イグニッションコイルを触ると極端に熱い

・暖気後エンジンを切ると、再始動が困難


キャブインマニの二次エアに似た症状もありますが、違いは冷えれば一瞬正常に戻る点。
上記の症状が発生した場合は、キャブ調整の前に下記の方法で点検します。



★イグニッションコイルの点検方法


・エンジン始動~少し走行後、コイルが極端に熱くなっていればNG

※基本的にイグニッションコイルは熱を持ちますが、走行風などで放熱を繰り返し、触って温かい程度です。
※異常に熱を持ち始めたら、点火の調子が良くても寿命間近と考えるべき。


・コイルの抵抗値を計測する

テスターを使い、下図の一次側&二次側の抵抗値を計測します。
出来る限り、異常が発生した時に(コイルが温かい内に)計測

点火コイル 測定方法

※一次側…ポイント点火の場合、約5オーム(4.7~5.7Ω)
※二次側…16,000~20,000オーム(16k~20kΩ)

※冷間時に測定すると正常値になることが多いので注意
(冷間時に一瞬調子が良くなるのはこのせい)


・一次側(上)、バッテリーから繋がる配線をコイルから外し、エンジン金属部に一瞬当てて火花が飛ぶかチェック、飛べば正常

※飛ばない場合…バッテリーからの配線に断線疑いあり


・一次側(下)、ポイントへ繋がる配線をコイルから外し、テスト用の配線を代わりにコイルに接続、エンジン金属部に一瞬当てて火花が飛ぶかチェック、飛べば正常

※飛ばない場合…イグニッションコイル故障


★イグニッションコイルの故障原因

・経年劣化、寿命
・放熱しにくい、極端に熱くなる場所に設置している
・プラグに異常があるまま使用していた


★ポイント点火用おすすめイグニッションコイル

定番では、ガッツクロームのオリジナル台湾製コイル、またはダイナテックのUSA製コイルの2択になるかと思います。

価格差が約2倍、DYNA製が高価ですが、意外に良くない感想も聞きます。(短命など)
僕はガッツクロームの安いオリジナルコイルを使用しています。

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