以前から時々発生していたリールの逆回転…
根がかりを外す時や、アタリに合わせる時など、片手でロッドを強くしゃくった時にハンドルが逆回転することがありました。
最初は気のせいかと思っていましたが、よく観察すると、一定の条件で逆回転している…
使用しているリールは、DAIWA エメラルダス LT2500S-H。
調べてみると、ダイワテクノロジーの代表格「マグシールド」が悪さしている様子。
リールを一定方向のみに回転させ、逆回転を防ぐ「ワンウェイクラッチ」にマグオイルが付着することで滑りが発生、その結果リールが逆回転してしまう様です。
ということで、ワンウェイクラッチを洗浄脱脂してみます。
~リールの逆回転修理~
1.スプールを外す。
2.順番にパーツを外していく。
ワッシャー・ベアリングなど小さいので無くさないよう並べておく。
組む時に困らない様、写真も多く撮っておく。
一番上にある透明のゴムの様な素材のワッシャーはストッパーの役目。
竹串などを使って優しく外します。
これが外れると、下のパーツ全て外せます。
3.ローターを外す。
中心のナットは12mmスパナで外す。
1個ある小さなネジは0番ドライバーで外す。
4.マグシールドキャップを外す。
ついにマグシールドご対面。
左右のプラスネジ2個を外して、マグシールドキャップを外します。
マグオイルが流れ出てくるらしいですが果たして…
5.ワンウェイクラッチを取り出す。
心配していたマグオイルですが、ほぼカラでした笑
ただ、汚れた茶色いオイルが各部に付着。
もちろんワンウェイクラッチにもべったり。
ワンウェイクラッチを取り出します。
パーツクリーナーでしっかり洗浄。
6.元通りに組み付けて完成。
今回、バラしついでにマグシールドを無効化しました。
マグオイルを完全に抜いたことで、マグシールドプレートの磁石がワンウェイクラッチ内のシャフトに作用してどこか接触している様子?
ハンドルが抵抗なく回らない、回転が渋い症状がありましたので、容赦なくマグネットを除去しました。
小型のマイナスドライバーで抉って取り除きます。
これでハンドルが抵抗なく驚くほどスムーズに。
マグオイルレスにしても、たまにグリスアップしてメンテナンスすれば全く問題ないです。
引き続き元通りに組んでいきます。
樹脂パーツが多いので、ネジの締め付けトルクは程ほどに。
パーツの組付け順番が分からなくなった時は、下記メーカーHPに展開図があります。
ワッシャー1個から注文が可能です。
修理の結果、瞬間的に強くしゃくっても逆回転しない様になりました。
これでまたしばらく安心して使えます。