ショベル乗りあるある。
目玉(ロッカーアームシャフトシール)からのオイル漏れ。
増し締めしてもオイル漏れが直らない場合は、Oリング交換します。
★目玉のOリング交換手順
1.圧縮上死点を出す。
※プッシュロッドカバーを外し、キックを少しずつ踏みながらIN&EX両方のプッシュロッドがくるくる手で回せる状態をつくる。(ロッカーアームシャフトをフリーに)
→排気側のプッシュロッドが持ち上がり、下がる
→その後、吸気側のプッシュロッドが持ち上がり、下がる
→下がりきったところから、60度くらい、気持ち軽くキックを踏み進める
ここが圧縮上死点。
2.目玉を5/16の六角レンチ(前期はでかいマイナス、後期は六角レンチ)で外す。
3.古いOリングを千枚通しなどで取り除き、新しいOリング(ねじ切らない様にシリコングリスを塗布)を入れる。
4.目玉(ロッカーシャフトエンドプラグ)をグッと「軽め」に締め込んで終了。
※どうしても目玉が固着して外れない場合のOリング交換方法…
反対側のエンドキャップ(5/8ナット)を外し、プラハンなどで小突いて目玉側を少し露出させ、Oリングを交換して戻す、という荒業もあります。
ちなみにエンドキャップのナットは締め付けトルク16~24Nm。
簡単ですが、注意したいのがロッカーアームシャフトとの共回り。
目玉が回ってるのに外れない、と言う場合は反対側のナットが共回りしてしまっています。
ロッカーシャフトとロッカーカバーは目玉側では固定されておらず、目玉はオイルが漏れないようにしている蓋の役割しかありません。
無理して反対側のナットを外してしまうと…
ロッカーアームシャフトが抜けて面倒なことになります。
(※シム脱落でヘッド開けないといけなくなります)
これを避ける良い方法がYouTubeに。
しっかり暖気してエンジンを温めてから外すと、共回りなく簡単に外れるそうです。
これは目から鱗!
※どうしても共回りで外れないと言う場合は、インパクトを使って緩める、という方法もあるそうです。(非推奨、締める時は絶対ダメ)
ちなみに、色々と無理した場合はこうなります…
こわ~
こちらの動画の投稿者さん曰く、その後も変わらず走行できているそうですが、シム脱落してそうです…
ということで、
「目玉のOリング交換はエンジン温めてから」
これだけで特に手順などなく簡単に交換できます。
ちなみにOリング(ロッカーアームシャフトシール)はゴムより耐久性の高いテフロンがおすすめです。