
今日は秋らしい天気、仕事の合間を縫ってショベルに乗りました。
1週間前は絶好調でしたが、今日は何故かアイドリングが不安定。
三拍子が弱々しい、失火が多いような、今にもストールしそうな雰囲気です。
回せばきちんと走りますが、低中速で微妙にガクガクする時が。
こういう時はポイントのトラブルである場合が多いです。
ポイントのメンテナンス
1.ポイントカバーを開けて、エンジンをかける。
※ガスケットが入っていない場合は、必ず装着する。
ポイントは水分・砂・埃などトラブルの元になります。
2.ポイントの接点を観察。
※火花がたまにチカチカする程度なら正常。【4.ポイントギャップ確認】へ。
※火花がバチバチ飛ぶ場合はポイント面の荒れ・汚れを疑う。【3.ポイント清掃】へ。
火花がバチバチ飛ぶということは、ポイントの接点が離れた時に電気の遮断がしっかり出来ておらず、リークしてしまっている。
そのためプラグへの高電圧の供給が上手くいかない。
で、時々パスッと失火してしまうので調子が狂う。
本来であれば、ポイントが離れた時に火花の元になる電流をコンデンサーが吸収してくれるので、火花はチカチカ程度しか発生しない。
ポイントの接点面が荒れている(肉眼では分からないが、凸凹がある)場合、コンデンサーが正常でも火花が発生してしまう。
まずはポイントの接点をヤスリで平らに均し、それからコンデンサーの異常を疑う。
3.ポイント面の荒れを整え、汚れを落とす。
3-1.400番程度の紙やすりを二つ折りにし、ポイントに差し込み往復させる。

3-2.パーツクリーナーで洗浄。
4.ポイントのギャップ確認。
※ヒールをポイントカム山に乗せ、隙間が0.5mmであれば正常。
ズレている場合⇒ポイントのギャップ調整へ
5.ポイントカムをグリスアップ。
※シリコングリスを薄く塗布することで、ポイントヒールの摩耗を防ぐことができる。
6.エンジンをかける。
※依然としてポイントの接点にバチバチと強く火花が飛ぶ場合はコンデンサーが寿命。
新しいコンデンサーに取り替える。
これで解決することがほとんどですが、コンデンサー交換でも直らなければ⇒イグニッションコイルのチェック。
※イグニッションコイルがダメになっている場合、その影響でコンデンサーがパンクすることがあります。
今回はポイント面の荒れをヤスリで整え、清掃するだけで調子良くなりました。
定期的に掃除が必要な場所なので、違和感を感じたら上記のメンテナンスを行うことで調子が保てるかと思います。
これまでは不調⇒コンデンサー交換という流れでしたが、実はコンデンサーはまだ使える場合が多い。
接点火花チェック⇒ポイント面荒れ清掃⇒接点火花チェック、で確認してから交換を考えた方が良いです。
ちなみにコンデンサーですが、ブルーストリーク製だけでなく、日立や三菱、DENSOなど日本製の自動車用ディストリビューター(点火装置)のコンデンサーも使用可能です。
条件としては、「0.15~0.25μF(マイクロファラッド)」のコンデンサーであればOK。
例えば日産純正コンデンサー(品番22102-71312)やスズキ純正コンデンサー(品番33261-73010)など。
もしも出先で予備のコンデンサーが無い場合でも、車屋・ホームセンターで入手可能ですので、覚えておいて損はないと思います。
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